VisionProは頭に装着して使うガジェットなので、Touch IDもFace IDも使えないんです。じゃあ、毎回あの宙に浮かぶソフトウェアキーボードでパスコード入力しないといけないの?って使い始める前は心配してたんですけど、実はそうじゃないんです!
VisionProには「Optic ID」というAppleの新しい生体認証が搭載されています。だから、ロック解除やアプリのインストール時に、いちいちパスコードを打ち込む必要がないんです。よかった!
Optic IDってなに?
Touch IDが指紋認証、Face IDが顔認証なら、Optic IDは「虹彩認証」です。虹彩っていうのは、目の中のカラフルな部分ですね。
実は虹彩って指紋と同じように一人一人違うパターンを持っているらしく、これを使って本人確認するそうです。
もしかして目玉おやじでも認証できるんじゃない?(笑)
Touch ID の指紋認証や Face ID の顔認証が画期的だったように、Optic ID も虹彩認証という革新をもたらしています。Optic ID は、一人ひとりパターンが異なるという虹彩の特性を活用した直観的かつ安全な認証方式で、Apple Vision Pro の LED と赤外線カメラによる高性能なアイトラッキングシステムをベースとしています。
Apple公式より引用
セキュリティは大丈夫?安全なの?
「虹彩認証」自体はVisionProが初めてってわけじゃなくて、昔、富士通のアローズシリーズのスマホに搭載されていたと記憶しています。その頃から随分経っていますし、プライバシーやセキュリティにこだわりが強いAppleさんが満を持して搭載した虹彩認証です。詳しい技術的なことは理解していませんが、これまでAppleのTouch IDやFace IDを使ってきた経験から僕は信頼して使っています。
Apple公式ページ曰く、他人が Optic IDを使用してVision Proのロックを解除できる確率は100万分の1未満だそうです。
Vision Proアプリストアに並ぶiPad等のアプリもOptic ID対応?
VisionProのApp Storeには、VisionPro専用に開発されたアプリと、iPhoneやiPad用に作られたアプリで開発者さんに許可されてダウンロードできるようになっているアプリの2種類があります。
後者は、もともとiPhone等用のアプリなのにOptic ID使えるのという疑問が湧いてきますが、Touch IDやFace ID対応のアプリは、自動的にOptic IDにも対応するらしいです。
だから、iPhoneやiPad用のアプリでも、パスコードを毎回入力する必要はないです!
実際の使い心地は?
Optic IDの認証精度は、他のAppleの生体認証と同じく、いい感じです。
ただ、Vision Proの装着位置にシビアで、着ける位置が少しでもズレてると失敗しやすいですね。Vision Proは、その重量や装着方法的に、どうしても毎回同じ着用感で装着するのが難しいので、うまくいかなくて微調整する日もたまにあるといった感じです。。
再起動時はパスコード必須
これ、iPhoneやiPadでも同じなので仕方がないことなのですけど、VisionProも再起動時にはOptic IDじゃなくてパスコードが必要です。
我が家には幼児が2人いるので、VisionProを出しっぱなしにできなくて、毎回、電源外して引き出しにしまってるんです。
だから、内蔵バッテリーが無いVision Proは、使うたびに再起動→パスコード入力の流れが若干ストレスです。
みんなはどうやってVision Proを保管してるんでしょうね?
ちなみに、Optic IDが有効になっているVision Proにパスコードを求めらるケースは以下のときのようです。
- Vision Proの電源を入れた直後や再起動したとき。
- Vision Proが48 時間以上ロック解除されていないとき。
- パスコードを使ったデバイスのロック解除が過去6日半行われておらず、Optic ID によるデバイスのロック解除が過去4時間行われていないとき。
- Optic IDでの認証に5回連続で失敗したとき。
まとめ
VisionProのOptic IDは、Touch IDやFace IDと同様にパスコード入力の手間が省ける優れた生体認証機能です。ただし、VisionProの装着位置にシビアなのと、再起動時にパスコードを入力しなきゃいけないのがちょっと面倒です。
以前にも虹彩認証を搭載したガジェットがあったとはいえ、Appleが第3の生体認証を採用したというのは、もっと話題になってもいいような気がします。
お疲れ様でした!